Festival Report フェスティバル レポート 2015

新次元のバルーンパフォーマー/Syan

国内最高スピードのテクニックを持つバルーンパフォーマー。
彼のテクニック、特殊なギミックや魔法のような演出には見るものを魅了する。
観客の予想を上回る彼のパフォーマンスはぜひとも直接その目で確認していただきたい。

また、彼のショーは日によってスタイルが変わる。昨日31日にはその日しか見れないハロウィンバージョンを見せてくれた。ハロウィンの音楽にあわせて作りあげるバルーンに会場は歓声と拍手に包まれた。

本日のショースタイルは日本を感じさせる和装スタイルで行われた。普段の洋装スタイルとはガラリと変わり、着物をきて優雅に日本を感じさせるバルーンを次々と作りあげていった。

途中観客を巻き込んでのパフォーマンスもおこなわれ会場は大いに盛り上がった!
明日は、あいにくの雨なので雨でも見やすい洋装バージョンを見せてくれるというから楽しみだ。果たして、最終日にはどんなショーを見せてくれるのか見物である。

Syanは、我々の取材にも忙しい中ご丁寧に受けて下さった。まず、気になるところがバルーンの仕込みだ。聞いてみると静岡の場合、仕込みは朝の5時から作るらしい。ショーが終わって次のショーが始まる前も一時間くらい仕込んでいるという。普段は、基本前日に作っているとの事。やはり、バルーンは日がたつにつれ形も小さくなりつやもなくなってしまうので前日や当日に作るのだろう。また、ショーに使われているバルーンがどれくらい持つか聞いてみたところ丸一日と答えてくれた。

そして、もう一つ気になるのがSyanのその素晴らしいバルーン技術はどこで学んでいるのか。聞いてみると、なんと彼は独学でバルーンを学んだというから驚きだ。まさに、バルーンの魔術師と呼ぶのにふさわしいといえるだろう。

彼のショーを見てバルーンに興味を持った方がいれば彼のサイトの風船の森にぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。そこには、様々なバルーンの作り方を彼がわかりやすく説明してくれている。

さあ、今この記事を読んだあなたも実際に足を運んで彼の新次元のバルーンパフォーマンスをその目で確かめにいくといい。


(ルエナ)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 04:22 PM

より楽しく、ハッピーに! パフォーマー カナ

今回でもう11回目の出場になるカナさん、パフォーマンス後にはたくさんのファンに囲まれていて、静岡ではすでに大人気!
可愛らしい衣装と、ハッピーなオーラで観客を魅了していました。

去年WCのジャパンカップに出場して自分との戦いだったけれど、
今年はより楽しく、ハッピーに演じることができたと、
満足そうに話してくれました。

海外でも活躍していて、特にサンフランシスコで「フープダンスの神」と呼ばれる人と
一緒にパフォーマンスできたことが、とても嬉しかったと笑顔で語っています。

辛いことはないんですか?と聞くと、大道芸の醍醐味は、すべてを受け入れて
LIVEを楽しむこと。
小さな幸せを拾って、当たり前のことに目を向け、楽しむことに日々心がけている素敵な女性です。



ファンからの感想
「とにかくスピード感と構成がすごい!衣装もよかった。来年も着てほしい。」61才男性

「混んでいて娘だけ肩車して見てたんですが、楽しかった、来年も見たい、と言ってました。」40代女性

(うるし、池端、朝比奈)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 03:15 PM

観客を笑いの渦に/ダメじゃん小出

ダメじゃん小出のステージが始まったとたんにダメじゃんの毒舌がさえわたった。
彼が行ったマジックを横から見ていた子供に対して「うるせー」と言い放ったり、「うそつき」と言い放ったりもした。
しかし、彼はその言葉さえも笑いに変えてみせる。
また「うそつき」といったあとに「安倍晋三って学校でいわれねーか」と鋭い時事ネタも披露した。

彼のステージが盛り上がりを見せるのは、観客を巻き込んだパフォーマンスにあるだろう。
今回ダメじゃんは一人の男の子を指名した。風船を使ったパフォーマンスで、新聞をその男の子に持たせた。
そして風船で作った刀で切る動きをすると、男の子は新聞を破った。この男の子はダメじゃんのパフォーマンスに花を添えた。
最後に男の子がお礼として風船で作った犬と千円札のどちらかを選ぶときには、
「日本で三番目に愛されてるものとただの風船か」と男の子に選択を迫り、ここでも笑いを誘った。
そして千円札を選んだ男の子の母親には「しっかりしてんな」と皮肉交じりで語った。

パフォーマンスの最後には、千と千尋の神隠しのキャラクターに扮し投げ銭を求めた。
「わかりやすいように説明しましょう。」と前に登場した男の子に千円札を上げさせた。
そして男の子に千円札を帽子の中に入れさせた。
ここでも男の子は嫌がることなくダメじゃんに協力してみせた。
ダメじゃんはパフォーマンスが始まったときからこの男の子を指名しようと決めていたそうだ。
この男の子のおかげで今回のパフォーマンスは大いに盛り上がったといえるだろう。
ダメじゃんの観客の中からこの子を選ぶことのできたことには、とても驚かされた。

ダメじゃんは2日と3日にもそれぞれパフォーマンスを行う。ダメじゃんのパフォーマンスの面白さを実際に肌で感じてほしい。
次に指名される観客となるのはあなたかもしれない。



(よし)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 02:16 PM

懺悔 / ZANGE




テクノのテンポのいい音楽と共にZANGEのショーは始まる。




ZANGEのショーは、オーディエンスと一緒に作り上げていく。
オーディエンスの反応によりその日のパフォーマンスが決まるのだ。
表情でオーディエンスを煽り、技が決まると清々しいほどのドヤ顔!


  
    Photo by Yukari Iwazaki


特に、人間離れした軟体パフォーマンスは圧巻だ。
「彼には関節がないのだろうか?」と疑ってしまうほどの
予測不能な体の動きに思わず観客から悲鳴があがる。
手首の360℃回転などお手の物、曲がってはいけない方向に
ぐにゃんぐにゃんと曲がる。


  
    Photo by Yukari Iwazaki


クライマックスは、2011年に世界的有名な劇場
「NY アポロシアター」で 行われた大会「アマチュアナイト」で
5大会連続優勝をした時に披露した水晶玉パフォーマンス。
浮遊する水晶玉に会場が沸きあがる。


  
    Photo by Yukari Iwazaki


13歳からストリートダンスを始め、2008年からストリートダンスに
パントマイム、ジャグリング、軟体を融合させた新たなスタイルの
ダンスパフォーマンスを始める。



父親から猛反対を受けつつも、夢の舞台である
アポロシアター「アマチュアナイト」に挑戦する。
これで成功しなかったら、ダンスを止めるという条件付きで。



運も味方につけ奇跡的に悲願の優勝を勝ち取った。
ここが彼の分岐点となった。
ここからメキメキと実力を付け、アマチュアナイト5大会連続の優勝を果たす。




彼は現在も、父親や家族に対するZANGE(懺悔)の気持ちを
胸に秘めながら踊り続けている。           (Yukka)


 

  
    Photo by Yukari Iwazaki




 

続き▽

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/10/31 05:23 PM

パーフェクト・タイミング/チーム ファニスト

一見して彼らがとても若く見えたのでこのようなハードなパフォーマンスをすることがなかなか想像できませんでした。お伺いするともうすでに11年以上一緒にパフォーマンスしているユニットだそうです。彼らは、このワールドカップでかつてないほどの洗練されてエンターテイメント性に富んだアーティストです。ショーはジャグリング、アクロバティック、パントマイムのコンビネーションです。



彼らの強みは完璧なタイミングと観客とのコミュニケーション能力の高さです。顔の表情とジェスチャーのみで観客とコミュニケーションをとることができます。常に笑顔で、観客をショーの一部ととらえヒーローやヒロインを生み出す力を持っています。もちろん彼らはファニスト=funniest=面白すぎ!ショーの最初から終わりまで笑いを絶やさなかった子どもたちをはじめすべての世代から人気を博しています。

今年は彼らにとって二回目のワールドカップ参加です。現在、日本語を勉強中だそうで、もし彼らが日本でもっと頻繁にパフォーマンスをする機会があればうれしいですね。お勧めですので、ぜひお見逃しなく。




(Mr. Jugglish / yuuki)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/10/31 04:51 PM

「素直に 無垢に 生き生きと」  サクノキ

世間で言うところの「アーティスト」とは雰囲気が違う。
彼がまとっている空気は一言では表現するのは難しい。
あえて言葉にするならば、

「癒しのオーラ」

だろうか。どこか人の心を和ませ、優しくする雰囲気が
彼の全身から立ち上っている。こちらまで優しい気持ちに
なるような、穏やかな凪のような雰囲気を彼は持っている。
そんな雰囲気に観客は心和み、幼い子どもでさえも
彼に対しては人見知りも警戒もすることなくすんなりと
彼の演技のアシスタントになってしまう。そんな空気が
彼にはある。そう思った。








古いフォークミュージックをBGMに繰り広げられる
その演技は、こちらが目を見張るほど超絶技巧で
時に大変な危険を伴う難しいものだ。
けれども観ている側からはまったくそれを感じさせない。
淡々と進むその演技の最中、こちらが観ていてハラハラしたり
緊張感を覚えることがほぼ皆無といっていいくらい自然で、
いつのまにかすうっと素直に「楽しさ」が観客の心に伝わる。
彼はたやすく観客の心に入り込み、その癒しの力と、
包み込むような優しい笑顔と、ごくごく自然体の演技で
瞬時のうちにがっちりと観客の心をつかみ、
観客とひとつになっていく。








・・・こういう表現は失礼かもしれないが、彼は

「稀代の人たらし」

である。そうとしか表現できない。
そして知らぬ間に演技者と観客が一体となって
その楽しさを分かち合う。
その場で強い一体感が生まれる。
それが彼、「サクノキ」を観たうそ偽りのない印象だ。


彼はクラウンになるためにサーカス学校で技術を磨き習得した。
その技術の高さは目を見張るものがあり、観客との掛け合いもうまい。

だからその演技は国内外でも評判が高い。

「チャップリンの空想をより高みに進化させたモダンなクラウン」

と呼ばれている。

しかし、サクノキはそれで満足しているわけではない。
より素直に、より人の心に自然に入り込み、
もっと楽しく一体感をもてるような演技をしたいと強く望んでいる。
たぶんその望みは遠からず叶うだろう。
そうなったらどれほどものすごいオーラを放ち、私たちを
どこまで心地よく楽しませてくれるだろう?
それを想像するだけでぞくぞくする。







written by 富士山なすび

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/10/31 01:54 PM

シュールな笑いがクセになる/加納真実

初日、伊勢丹前にトップバッター加納真実さん!
30分前から300人以上の観客が加納さんのパフォーマンスを見に並びました。
加納さん人気恐るべし!!中には2本ラインの青ジャージチルドレンも!!
音楽に合わせて懸命なリコーダーの音色が響きわたり演技は始まりました。
今回で10回目となる大道芸への出場、大道芸暦は12~13年にもなるそうです。
どこか懐かしくなるような音楽とともに会場一体となって加納ワールドに引き込まれます。



どこにもない独特な世界になぜかそれに引き込まれて皆で笑ってしまう、、、
タイプの許してくれそうなツンデレ男性をも引き込んで一緒に踊ればみんな仲良し!
最後は皆で馬鹿になって楽しもう!!


そんな世界を先導をきって作り上げていった加納さんに感動させてもらいました!!
「とにかくスタミナを切れないように頑張ります!!」という加納さん。
「各々事故のないように大道芸これから4日間楽しんでください」と観客への優しいメッセージもいただきました。
1日にはエスパルスドリームプラザ、2、3日には静岡市外でパフォーマンス予定です。
人気なのでお早めにお並びください!今後の加納さんのパフォーマンスにも乞うご期待!!

byとっつー

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/10/31 01:50 PM

トラブル大歓迎!/ザ スコビルズ The Scovilles

軽快な音楽とともに黒ぶちメガネの男二人が現れた。オフ部門を二年経験し、今年は初のオン部門参加のザ スコビルズ。バルーン、ジャグリング、アクロバット、バランス、ウィップと幅広い技術をスピード感のあるショーで展開。次々とでてくる技にびっくりするのはまだ早い。彼らはスゴ技をすべてブラックコメディに変えてしまうという「クラウン界のダークサイド」。コミュニケーションと称してお客様いじりが大得意。お菓子に釣られて早速かわいい子どもたちが餌食に。。。



ショーの後に、大道芸ワールドカップの醍醐味を伺いました。「やはりお客様!静岡の皆さんは観客としての意気込みが全然違います。一歩踏み込んで「いじり甲斐」があります。暴れまくります!」今年は大道芸を見慣れた、レベルの高い静岡市民限定のネタをいくつか仕込んできています。「どんなネタって?それは見てのお楽しみ!」



(yuuki/うるし/ホリ)




2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/10/31 01:02 PM
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