Festival Report フェスティバル レポート 2023

観られたら超ラッキー☆「りずむらいす」の世界 / りずむらいす

 大道芸ワールドカップ最終日の駿府城公園会場は歩くのが大変なほどの人出だった。

 りずむらいすがパフォーマンスを行う「SBSどき!どき!ランド」のポイントはさらに人でいっぱい。開始前からびっくりするほど多くの観客がステージを囲んでいた。

 「パフォーマンスが始まったらもっと観客が集まるだろう。こりゃあえらいことになりそうだ」と思いながらステージが見える場所に移動すると、りずむらいすの2人が準備を行っている様子が目に入った。

 その直後。りずむらいすは突然白いボックスの上に座り、リズミカルにボックスをたたき始めたではないか。



 「……あれ?もうパフォーマンス始まってる?」と思った瞬間、彼らの口から「準備運動」という言葉が飛び出した。「あ、まだ準備中でしたか……」

 続いて、「準備運動」の一環らしい観客との手拍子の練習が始まったが、何度練習してもりずむらいすと観客とのタイミングが合わない。そのたびに「蛍の光」が流れて退場しようとするりずむらいすを観客が歓声で止めるる一幕もあり、観客全員が「りずむらいすの世界」に飲み込まれていく様子が見て取れた。

 その状態からスタートしたパフォーマンス本番は「うかつに鳴らすと大爆発するベルの起爆装置を解除するミッション」から始まった。片方の頭にくくりつけたベルをもう片方が「スイカ割り」方式で鳴らしたり、細い棒で独楽(こま)を移動させてベルを鳴らしたりするミッションは次々と成功。

 起爆装置が解除された8つのベルと小太鼓で「ボレロ」の演奏が始まるころには観客全員がステージにくぎ付けになる。そのまま超迫力の和太鼓演奏が行われ、華々しくステージの幕が下りて空気が震えるほどの大きな歓声が沸き上がった。





 事前の情報でりずむらいすの高い評判は聞いていたが、実際に彼らのパフォーマンスを見て深く納得した。

 本大会中にりずむらいすのパフォーマンスを観られた方は超ラッキー。残念ながら観られなかった方は次のチャンスに請う期待。来年のこの時期にりずむらいすが来たら、その時は彼らのパフォーマンスをぜひお楽しみいただきたい。

(広報スタッフA)

2023フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2023/11/05 03:55 PM
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