Festival Report フェスティバル レポート 2016

歩くブラックジョーク/フレイザーフーパー

歩くブラックジョーク/フレイザーフーパー

イギリス出身のコメディアーティストのフレイザーフーパーは、今年で27年のキャリアを誇る。

彼はパフォーマンスの間、一言も言葉を発さない。彼のパフォーマンスの元となるのは、
愉快な効果音と様々な小道具、そしてなんといっても観客である。
大勢の人の注目の中、音楽と共に登場した彼は観客の中から子供たちを次々に呼び寄せると、
少年と釣りをしたり突然椅子取りゲームを始めたりと予測もつかないパフォーマンスを繰り広げる。
続いてボクシングを始めたかと思えば今度は口に水を含むと、なんと観客に吹きかけたのである。



しかし、その観客さえも笑顔にしてしまう。それが彼のステージのすごいところだ。

彼は幼い頃からクラウンになることが夢だった。ソロで活動を始める前はサーカスに所属し演技を続け、
技を磨いてきたという。彼は世界中でパフォーマンスをしており、今までパフォーマンスをした国の数は
30カ国にも及ぶ。

どの国でもこのように言葉を発さないパフォーマンスをするのには理由がある。
その方が自分自身の動きや道具に集中して演技を見てもらえるからだという。

日本や静岡についての印象を伺うと、人が優しく温かく食べ物が美味しくて大好きな国だと
笑顔で答えてくれた。

一度見ると必ず引き込まれる彼のパフォーマンスは必見だ。ぜひ会場に足を運んで
見てはいかがだろうか。



(梅原/Photo by Y.Inokuma)

2016フェスティバルレポート / アーティスト スペシャルプログラム
2016/11/03 05:12 PM
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