Festival Report フェスティバル レポート 2013

空に舞う青と緑/Magmanus(マグマヌス)

「静岡のお客さんはとても親切でフレンドリーだから、初めての大道芸を楽しんでいるよ」
そう語るフランスとノルウェー出身の2人のパフォーマンスはなんとギャグをきかせた日本語で進んでいく。
一週間かけてビデオチャットやメールを使って、東京に住む友人と考えに考えて完成させたようだ。


蛍光色の水色と黄緑色の衣装は少し年季が入っている。マネージャーの母親の手作りだそうだ。
軽快なダンスと観客の手拍子とともにパフォーマンスは始まった。
日本語でのジョークを交えつつのジャグリングや、空中で回転技の合間も耐えない彼らの笑顔はとても素敵であった。
シーソーを使って飛ぶ高さは、彼らの身長の3倍にも及ぶ。
いとも軽々と飛んでいく姿に観客は視線が釘付けで、顔を上下しつつ見入っていた。
合間に息の合ったジャンプのかわいらしいキメポーズが印象的だった。

女性の観客を生歌でステージに誘い込む。彼女は特別なひと時をすごしたに違いない。
間近で見れるだけでなく、体験も出来たのだ。これこそライブパフォーマンスの大道芸の醍醐味だ!
お姫様抱っこや、跪かれて手の甲にキスをされるのは、女性にはたまらないシチュエーションだろう。
観客も巻き込み会場が一体化したように感じられた。

パフォーマンス冒頭からひっぱていたストリップショーは、予想外にも空中で回転技を披露しながら脱いでいくものだった。
鍛え上げられた彼らの優美な肉体が惜しげもなく披露され、観客も沸いた。
腰から足首にかけてのタトゥーはとても魅力的であった。
30分間のパフォーマンスは盛大な拍手とともにあっという間に幕を閉じた。

(masami)








photo by K.Okawa

2013フェスティバルレポート / 2013アーティスト ワールドカップ部門
2013/11/02 03:14 PM
<<次の記事 前の記事>>