Festival Report フェスティバル レポート 2013

ラストシーンの感動を/池田洋介

思わず息をのむ、頭脳派パントマイム。

それは声のない、音楽だけの世界。
最初のお辞儀とともに、会場が池田洋介ワールドに包まれた。

動作と音楽の絶妙な一体感。
入念に計算された細かい仕掛けの数々。
誰が見てもわかりやすいパフォーマンス内容。
非常に頭脳派ではあるが、常にユーモアのセンスを忘れない。
小さなお子さんからご年配の方まで、誰もが思わず魅入ってしまう独特の世界観だ。

1つ1つのピースがすべて繋がるラストシーンの感動は、ぜひ生で観て体感してほしい。

何か面白いものはないか、常にアンテナを張っているという池田氏。
まったく関係のない物や、新しい音楽からアイデアを広げるという。

そんな、色々なところから発掘する表現方法は、まるでマジックだ。
軽快な音楽とともに繰り広げられる予想外のパフォーマンスに、観客が思わずため息をこぼす。
そして次の仕掛けはなんだろう?という、わくわく感がたまらない。

「わかりやすいパフォーマンスだからこそ、より多くの人に観ていただけたら嬉しい」

黒衣装に黒ハットが似合う池田氏の、スマートでクリエイティブなショータイム。
その場でしか味わえない感動を、ぜひ大道芸ワールドカップで。

(Akari)

2013フェスティバルレポート / 2013アーティスト オン部門
2013/11/02 07:19 PM
<<次の記事 前の記事>>