Festival Report フェスティバル レポート 2012

唯一無二の加納ワールド/加納真実

大道芸ワールドカップin静岡ではお馴染みの青ジャージの彼女。
そんな彼女のお馴染みの衣装青ジャージ。
これはもともと、舞台で友人の弟のものを借用したのが
『似合う』と好評で、以後定着したという。

そんな青ジャージの繰り広げる加納の時間は
時に静かに、時に激しく、時を忘れる変幻空間。
特に、加納真実with観客が繰り広げる仮面舞踏会は
一度見たら忘れられない、言葉では言い表せない加納空間。
中毒性の強いシュールな笑いは今年も健在。

(ジャージ)

2012フェスティバルレポート / 2012アーティスト オン部門
2012/11/04 02:44 PM

欲張りな方へ/Performer SYO!



大道芸にはジャグリング、アクロバット、バランス芸など色々ある。
そんな中ですべて出来てどれも上手いアーティストを目指しているのが、Performer SYO!だ。
4年連続で大道芸ワールドカップin静岡に出場しているが、まだ高校生の期待の若手アーティストである。
水晶を使ったパフォーマンスから始まり、次第に派手なジャグリングやファイヤーパフォーマンス、アクロバットへと変わっていく。
緩急をつけた技の数々にお客さんも息を飲む。
しかし、技を見せるだけではない。
軽快なトークでお客さんの心も掴む。
そして、最後にはとても高難度の筒を2つ使ったバランス芸を披露する。
色々なパフォーマンスを一度に観たい方には必見である。

(ナオト/chitose)

2012フェスティバルレポート / 2012アーティスト オフ部門
2012/11/04 02:42 PM

そこのけそこのけ恐竜が通る!/クローズ アクト シアター

こんにちは。ピーターです。
四日間にわたる大道芸ももうすぐ終わってしまうなあ・・と
少し寂しい気持ちで駿府城公園を歩いていたのですが、
その気持ちは三匹の恐竜の咆哮に雲散霧消してしまいました。

その瞬間、私の頭にはこれまでであった動物たちが走馬灯のように流れて行きました。
思い起こせば去年はカンガルー、その前はキリンなど、
この時期の静岡に現れるのは比較的穏やかな動物たちでした。
それが今年は恐竜とは、いやはやすごい時代になったものです。
私も恐竜と出会ったのは初めてなのですが、なんというか、
非常に迫力がありまして、思わず泣いてしまうお子さんも何名かいらっしゃったようです。

でも心配には及びません。三匹の恐竜を自在に従える男がついています。
彼にかかれば恐竜たちもよく訓練された飼い犬のごとく、
頭を上げ下げしてなにやら可愛げすら感じられます。

彼がついていれば、あんな恐竜ぐらいたいしたことありません。
胸を張って挑んでいきますとも!
(といいながら、ズーム機能をフル活用して撮影に挑んだ私でした。)

しかし、今年は恐竜が現れましたが、
いったい来年はどんな動物が出現するのか、今から非常に楽しみです。
(ピーター)

2012フェスティバルレポート / 2012アーティスト ウォーキングストリート部門
2012/11/04 02:42 PM

眩しすぎるイケメン/齋藤英祐(サイトウ・エイスケ)

この男、イケメン、なだけじゃない。
バルーン・ディアボロ・傘・ボールどれをとっても一級品。
特にラストのバランス芸は規格外。
釣竿のように伸びる棒の上にカップを乗せてのバランス玉入れは
ゆうに5メートルは超える高さで、見上げると眩しすぎる。
その現象は果たして太陽だけのせいだろうか?

彼は日本で唯一のサーカス学校、沢入国際サーカスに高校を辞め入学。
彼をそんな大胆な行動に走らせたのは、大道芸ワールドカップin静岡に出場していた、ヨー・ヘンシェルのパフォーマンスを見て大道芸に目覚めたとのこと。

そんなエイスケから子供たちにメッセージ。
『大好きを大切に』
苦しいことや、挫折するようなことがあっても
大好きという初心を大切に、芽が出るまで頑張ろうと
力強いお言葉いただきました。

(ジャージ)

2012フェスティバルレポート / 2012アーティスト オフ部門
2012/11/04 02:13 PM

現代版チャップリン、初来日!/グザヴィエ・モルティメール

晴れ渡る空の下で行われた大道芸ワールドカップin静岡最終日。
日差しが照りつける午前11時過ぎのその暑さにも関わらず、観客達は彼に釘付けだった。

華麗にアコーディオンを鳴らしたかと思えば、ホウキの柄が宙に浮き、様々な場所からコインが出てくる。
シンバルからボトルとグラスが出てきたかと思えば、今度はひとりでに動く不思議な手との掴み合いが始まる・・・。
チャップリンから影響を受けたという彼のパフォーマンスは、パントマイム・マジック・コメディの融合だ。



15歳のとき初めて自分でショーを作ったという彼。
その3年後にはイタリアで行われた「international de magie congres Abano italie 2002」というマジックの国際大会で優勝を飾った。
フランス生まれながらここ一年ほどはラスベガスに住んでおり、世界中を旅する忙しい日々を送っている。
現在28歳。これまでの公演回数は、優に600回を超える。

今回が初来日という彼は、静岡をとても気に入ってくれたようだ。
「観客がフレンドリーで, 雰囲気がとてもいい。I LOVE Shizuoka!」と元気よく答えてくれた。

明日には日本を発ってしまうという彼。
この機会にあなたも彼のショーの一員になってみるのはどうだろうか?

(Uka) 

2012フェスティバルレポート / 2012アーティスト ワールドカップ部門
2012/11/04 02:12 PM

ウィーン気質 / シアター・イルヴィッシュ




シアター・イルヴィッシュは6種類のパフォーマンスを持つグループで
今回は6チームの中の一つ、「ウェゲンストライツ・ゲスト」が登場。
ステファン・N、ステファン・Gとルディの3人組。
タキシードに身を包み、歌ったり楽器を演奏してみたりと典型的なウィーン紳士
…なのですが、いつもどこかなんだかおかしい。
まず、足が長すぎですから~

機械や大道具を使わずBGMもなしに、道行く老若男女を楽しませるパフォーマンスは、とってもシンプルで普遍的で、大道芸の真髄といえるかもしれません。
日本の街はきれいで静か、人もみんな礼儀正しく親切で、
パフォーマンスできて嬉しかった、とステファン・N。
ヨーロッパを中心にカナダ、ジンバブエ、イスラエル、ロシアなどでも活動してきましたが
実は、今回初めての静岡、初めての日本、そしてなんと初めてのアジアなのです!

むかしむかし、静岡で大道芸ワールドカップが始まったころ、
ウィーンの街で3人の若者が出会いました。
行動科学とランドスケープデザインの大学院生、そして一流企業の会社員、
でしたが、大道芸人としての道を共に歩み始めました。
グループ名はみんなで悩みに悩んだ末に、辞書から見つけた素敵な言葉「イルヴィッシュ」
これは今は使われていないドイツ語で、
「木の中で育った小さな子、親はなく、人間かもしれないし人間じゃないかもしれない…」
う~ん、なんてファンタジー。

聞けば聞くほど奥深いシアター・イルヴィッシュ、他のパフォーマンスも気になります。
ぜひまた静岡に来てください!

(yyukke)

photo by N.S

2012フェスティバルレポート / 2012アーティスト ウォーキングストリート部門
2012/11/04 01:52 PM
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