Festival Report HAAAAARD WORKERS-まるで月曜から金曜までの私の姿・・・- - フェスティバル レポート 2011

HAAAAARD WORKERS-まるで月曜から金曜までの私の姿・・・-

あなたは目撃しましたか?!

華やかなパフォーマンスがここかしこで行われる中で静かに腰をかがめて歩く
二人の初老の男性の姿を。。。

ガイドブックにも載っていない、今年韓国からの初参加のアーティスト集団、Hard Workers
それが彼らの正体です。

このパフォーマンスを企画された、Artistic DirectorのYim Su-Taek氏に今回お話を伺うことが
出来ました。氏は昨年、地元のパフォーミングアーツのお祭りで白雪姫と七人の小人の御伽噺からインスピレーションを得て、
世界中で働く、労働者の姿の象徴としてこのパフォーマンスを思いつかれたそうです。楽しい世界とのコントラストを
表現したかった、とおっしゃっていました。楽しいだけのパフォーマンスフェスティバルではなく、アーティスティック
な要素を取り入れたい、という氏のこだわりがそこに現れています。

東洋には古来から陰陽の思想が根付いていますが、楽しい会場の中で静かに言葉をはっせずただもくもくと歩き続ける
Hard Workersの姿に世の中の陰と陽の存在を確信する数分でした。楽⇔苦、笑⇔怒、富⇔貧、などなど
陰の要素は世の中からなくなってしまえばよいのに、と日々思うけれど、誤解をおそれずに言うならば
実はそれでは世界は不完全なのかもしれないな。。

以前どこかの記事で、*よい映画とは、その映画を見た後に人生について考えさせる映画だ*と書いてありましたが、
これはパフォーマンスにも置き換えられるのではないかな、と思います。
人生考えてしまった私。あなたも楽しいパフォーマンスと一味違ったパフォーマンスに興味があれば
Hard Workesと一緒に歩きながら*歩く哲学*を楽しんでみて下さいね。  (Ku)

2011フェスティバルレポート / 2011その他
2011/11/05 12:43 PM
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