Festival Report フェスティバル レポート 2011

昔ながらのあの玩具が世界へ……!/けん玉師 伊藤佑介

世界初、プロけん玉師の伊藤佑介。
パフォーマンスを見るまでは、けん玉を使ったパフォーマンスなんて想像できなかった。
しかし、実際に彼のパフォーマンスを見たとたん「けん玉をなめていて、ごめんなさい」。
そんな気分にさせられた。

三味線の音楽にのせて、紫のはっぴと足袋姿で登場した。
そして深いおじぎのあと、華麗なパフォーマンスは始まった。
カンコンカンコンとリズミカルな音をたてながら、繰り広げられる連続技。
つづいては、そんな軽快な調子とはうってかわって、アクロバッティックをとりいれた、ダイナミックな技。
彼のけん玉ワールドに、会場は一気に引き込まれた。
そして最後に、彼の一番の見せ所である、紐なしけん玉。
紐がなくなったけん玉は、まるで羽が生えたかのように、けん(けん玉の持ち手)の上を自由自在に飛び回った。


「静岡大道芸のステージでできることは、本当にありがたい」
と、笑顔で語ってくれた伊藤さん。
彼は、6年前からこの大道芸ワールドカップに出場し、
ついに昨年、オフ部門からオン部門に上がったのだ。

ジャパンカップを終え一安心して迎えた、本日三回目のステージでは、
一回目よりものびのびと楽しくできたそうだ。
インタビューの最後に、けん玉の魅力とはなにか尋ねると、
「パフォーマンスとしても使えるけど、誰でも気軽に遊べる伝統玩具というところです」
と、答えてくれた。
彼はこれからも、けん玉の新しい可能性を切りひらき、更なる驚きと感動をわたしたちに与えてくれるだろう。

(がつ&かなコろ)

2011フェスティバルレポート / 2011アーティスト オン部門
2011/11/03 05:55 PM
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